ウォーキング・デッドのシーズン4は本国アメリカで2013年10月13日に放送が開始され、2014年3月30日に終了した。
全16話であるが、第1話から第8話までのパート1、第9話から第16話のパート2に分かれており、パート1は2013年10月13日から同年12月1日まで放送され、その後2ヶ月程度のブランクを挟み、パート2が2014年2月9日から同年3月30日まで放送された。
同名の原作コミックの第39話から第61話までの要素を取り入れている。
あらすじ[]
嵐の前の静けさ[]
リックは刑務所のグラウンドに作った畑で農作業をし、カールと共に家畜小屋で病気のような症状の豚を見つける。
物資の調達に出かけたダリル達7人は、壊れた天井から落下してきたウォーカーに襲われ、ザックを失いヘリコプターの落下の寸前でなんとか脱出する。
刑務所の外の罠を確認しに行ったリックはクララと名乗る女性に連れられて彼女の夫の元に向かったが、夫はすでにウォーカーとなり首だけになっていた。 リックの制止にも関わらずクララは夫とずっと一緒にいるため自分で腹を刺し、リックはやりきれない想いの中立ち去った。
刑務所の新メンバーであるパトリックは体調不良を訴え、シャワーを浴びている間に死亡し、その後転化する。
新たな脅威[]
ウォーカーと化したパトリックはD棟に向かい、夜の間に住民を喰い始め、朝にはD棟はウォーカーで溢れ返った。 D棟のウォーカーを倒し終わったリック達は咬まれていないパトリックが転化していたことに気づき、インフルエンザのような病で死亡したと結論付けると、感染したと思われる者や体力のないものを隔離することを決定した。 父親を失ったリジーは父ではなく名前をつけていたウォーカーが殺されたことに対して悲しみと怒りを露にし、キャロルは危機感を抱く。 隔離中のカレンの見舞いに行ったタイリースは房にあった血の跡を辿り、中庭で焼き殺されたカレンとデイビッドの遺体を発見した。
集団感染[]
カレンを殺されたタイリースは感情を爆発させ、リックとダリルに殴りかかったが、リックの反撃を受けて目を負傷する。
サシャは発症して歩くこともやっとの状態で医師Sに助けを求めに行ったが、医師もすでに感染していた。
治療に必要な医療品の調達のため80kmほど離れた獣医科大学へ向かうことになったダリル達は、ウォーカーに囲まれ車を乗り捨てて逃げることを余儀なくされる。
ハーシェルは感染の危険を冒して隔離棟へ入り、感染者達を献身的に看護した。
一方、リックはカレンとデイビッドを殺したのはキャロルだと気づく。
傷だらけの絆[]
ダリル達は代わりの車を見つけ、蔦を払ってバッテリーを復活させようとしていた。 作業中、タイリースの情緒不安定な様子に目を留めたミショーンは、無茶はするな・死んでほしくないとタイリースを諭す。 またダリルはボブから「自分のせいでザックが死んだ」と罪の意識を打ち明けられるが、ボブ1人の責任ではないと受け流す。
キャロルとリックは住宅地で物資調達をしている際にサムとアナという2人組に出会う。リックは2人を刑務所へ迎え入れることを決めたが、物資調達の間にアナがウォーカーに喰われているのを発見し、待ち合わせにサムが現れなかった為立ち去ることにしたが、リックは回復の可能性のあったカレンとデイビッドを殺したキャロルを刑務所に置いておくわけにはいかないと言い、キャロルに物資を渡して追放した。
ダリル達は医療品を手に入れ脱出していたが、ボブの酒への執着のせいで危険に晒される。
遠のく希望[]
刑務所の感染者達は次々にウォーカーとなっていき、隔離棟は混乱状態に陥っていた。 ハーシェルはなんとか対処していたが、ついに医師Sも死亡して転化してしまった。 混乱の中での銃声を外で聞いたマギーは窓を壊してハーシェルとグレンを助けに行く。 医療物資を持ち帰ったダリル達によって感染者達は治療を受け、感染は収束するものと思われた。
一方、外では総督が刑務所をじっと見つめていた。
葬られた過去[]
刑務所の襲撃に失敗した後、総督は戦闘員を皆殺しにして立ち去るとマルチネス・シュンパートと共にキャンプを張り1晩を過ごしたが、朝になると2人は総督を置き去りにして消えていた。 残されていたトレーラーでウッドベリーに戻った総督は街を焼き払い、そのまま数ヶ月彷徨っていたが、とある建物の窓に少女の姿を見つけるとそのアパートを訪れた。 アパートに住んでいたデイビッド・リリー・タラ・メーガンは警戒したものの総督を受け入れ、総督は請われるままに彼らの頼みを聞いた。 デイビッドがガンで死ぬと総督はメーガン達を連れて安全な場所を探しに出発したが、メーガンと共に地面の穴に落ち、マルチネスに発見される。
甦る過去[]
マルチネスのキャンプに迎えられた総督達は平和な日々を過ごしていたが、マルチネスはリーダーには不適格だと感じ、メーガン達を守るためにマルチネスを殺した。 マルチネスに代わってキャンプのリーダーとなったピートはこの世界で生き延びるには冷酷さが足りず、このキャンプにいてはメーガン達を守れないと思った総督は一家を連れて密かにキャンプを出ようとする。 しかし道はウォーカーに埋め尽くされたぬかるみで塞がれており、総督達はキャンプに戻った。
翌日総督はピートを殺し、ミッチの元を訪れ自分がキャンプの指揮を執ると宣言する。
その後、刑務所を外から眺めていた総督はリックとカールの平和そうな様子に苛立ち、ミショーンの姿を見つけると怒りを再燃させた。
最期の決戦[]
総督はキャンプのメンバーに刑務所を奪い取ることを宣言し、捕らえたミショーンとハーシェルを人質に刑務所へ出向いた。
刑務所では感染者達も快方へ向かっていたが、突然総督は戦車で刑務所に砲撃を加え、慌てて外に飛び出したリックはひざまづかされたハーシェルとミショーンの姿を目にする。 リックは刑務所を明け渡すことを拒否し「刑務所内で別れて住めばいい」と総督を説得しようとするが、業を煮やした総督はハーシェルの首をミショーンの刀で斬り付けた。
激しい銃撃戦が始まり、戦車の侵攻により刑務所のフェンスが破壊されウォーカーが流入し始めた為、刑務所のメンバーは応戦していたもののやがてそれぞれ脱出した。 リックは総督と1対1で殴り合いをしていたが、刀を取り戻したミショーンは背後から総督の胸を貫き、リックを助けた。 リックとカールはジュディスを探したが血まみれのベビーキャリアだけが見つかり、絶望で嗚咽しながら2人で刑務所を後にした。
そして、独りに[]
ミショーンは脱出のためペットウォーカーを2体用意し、歩き出した所でウォーカーと化して蠢いているハーシェルの頭部を見つけ、刀で貫くと刑務所を立ち去った。
一方リックは負傷のため消耗が激しく、放棄された家で休むことにしたが意識を失ってしまい、家にウォーカーがやってきた為カールは1人でなんとか対処した。 カールは「父さんは誰も救えなかった」と意識のないリックを責め、リックの助けなど必要ないと1人で食料の調達に出かけた。ウォーカーをなんとか撃退して家に戻ったカールはリックが動き出したのを見て転化したものと思い込み、銃を手にしたものの撃つことはできなかった。 しかしその時リックはカールの名前を呼び、リックが生きていることがわかったカールはリックに抱き着いて「怖かった」と正直に伝え、リックもカールの成長にも関わらず子供扱いしていたことを謝り、カールにもう一人前だと告げた。
ミショーンはリック達と思われる足跡を追って移動しながらマイクやアンドレのことを思い出して涙し、他人が自分の人生に関わってくることを拒むより受け入れた方がいいと悟った。 その後リックとカールのいる家にたどり着いたミショーンは嬉し泣きをしながらドアをノックした。
生存者たち[]
ベスはダリルと共に刑務所を脱出しており、刑務所の他のメンバーを探そうと森へ入っていった。
タイリースはジュディス・リジー・ミカを連れて森の中を移動していたが、叫び声を聞くとリジー達にジュディスを頼んで声の方向へ向かった。 そこでは生存者の親子がウォーカーに襲われており、タイリースも加勢したが1人は殺されてしまいもう1人も瀕死の状態になってしまうが、そこにリジーとミカ・ジュディスを連れたキャロルが現れる。 タイリース達は瀕死の生存者に「線路を進んでいけば安全な場所がある」と教えられる。
マギー・サシャ・ボブはグレンを探しに刑務所のバスを探しに行ったが、バスはウォーカーと化した刑務所のメンバー達で溢れており、グレンはそこにはいなかった。
グレンは気を失っており、目が覚めるとひとり刑務所に取り残されていた。脱出を試みたグレンはタラを発見し、協力を求めて2人で刑務所を脱出した。 タラは総督に唆されて刑務所の攻撃に参加したことを悔やんでいたが、グレンと共にマギーを探すことを決める。 しかし病み上がりのグレンはウォーカーとの戦闘中に倒れてしまい、タラはグレンを助けるが、そこに見知らぬ3人が現れる。
危険なよそ者[]
タラとグレンはエイブラハムのトラックに乗せられ移動していたが、意識を取り戻したグレンはマギーを探すと言ってタラと共にトラックを降りる。 しかしエイブラハム達はユージーンをワシントンD.C.へ送り届ける任務があると言い、人手が必要なためグレンを行かせられないと引き留めると喧嘩が始まりそうになるが、その時ウォーカーが現れユージーンがトラックの燃料タンクを誤射してしまう。
一方、ミショーンとカールはリックを休ませる為に2人で物資の調達に出かけ、その最中にミショーンは自分に子供がいたことをカールに打ち明ける。 リックは2階で眠っていたが突如家に数人の男たちが入ってきた為、身を隠して密かに家を出ようとするが、仲間の1人に見つかりその男を殺して脱出し、ミショーンとカールに合流して線路まで戻った。 リック達は線路の側の看板に「生きてたどり着いた者たち万人の聖域、万人の共同体、終着駅」と書かれているのを発見する。
本音の杯[]
ベスはダリルに「お酒が飲みたい」と言い、移動するうちにゴルフ場にたどり着く。 カントリークラブの中には何か酒があるはずだと言うベスは中へ入って行ったが、施設内のバーで半分残った酒を見つけたベスにダリルは「初めての酒がそんな安物でいいのか」と言い、カントリークラブを出ると放棄された小屋に向かった。 小屋には密造酒が残されており、ベスとダリルはそれを飲むが、ダリルは悪酔いして粗暴なふるまいをしてベスと口論になる。 しかしダリルはハーシェルの死に責任を感じていることを明かし、ベスはダリルを慰めた。 2人は小屋に火を放つと立ち去った。
孤独と温もり[]
ボブ・サシャ・マギーは終着駅の看板を見つけ、サシャだけは終着駅を怪しんだが結局3人で終着駅を目指すことを決めた。
森の中を移動していたベスとダリルは葬儀場を見つけ、そこにしばし滞在したものの、ウォーカーが集まってきたためダリルはベスを先に逃がした。 ダリルが脱出するとベスの姿はなくバッグだけが残されており、1台の車が走り去った。ダリルはベスが攫われたと気づくと車を追ったが、追いつくことはできなかった。
その後6人の男達に取り囲まれたダリルはリーダーの男に気に入られ、行動を共にすることになった。
正気な狂気[]
タイリースとキャロルはリジー・ミカ・ジュディスを連れて移動していたが、ミカの弱点となりうる優しさやリジーのウォーカーに対する異様な見解が垣間見えてくる。 その後木立の中に家を見つけた一行は、数日その家に滞在することを決めた。 リジーは家の中にいたウォーカーが殺されると取り乱し、翌日にはウォーカーと「遊んで」いたが、キャロルにそのウォーカーを殺されると「友達を殺された」と激怒してキャロルを責め立てた。
その後、タイリースとキャロルが狩りから戻ると、リジーは血の付いたナイフを手にミカの死体の側に佇んでいた。 リジーはウォーカーが人間であるという自説を証明しようとミカを殺し、その転化を待っていたのだった。 キャロルは今後も他の人間に危害を加えるであろうリジーを撃ち殺し、その後タイリースにカレンとデイビッドを殺したことを告白し、タイリースはキャロルを許すと言った。
トンネルの彼方へ[]
エイブラハム・ユージーン・ロジータと共に移動していたグレンとタラはマギーの残した終着駅についてのメッセージを見つける。 その後タラは膝を負傷したが、一行は休憩を取らず日が暮れるまで前進すると決め、トンネルにたどり着くとエイブラハム達3人はユージーンの安全のためトンネルを迂回すると言い、グレン・タラと一旦別行動をすることに決めた。 トンネルの中で多数のウォーカーに襲われたグレンとタラはエイブラハム達と合流したマギー・サシャ・ボブに助けられ、全員で終着駅にたどり着き、メアリーに迎えられた。
一方、ダリルはクレイマーズのメンバーと共に行動していたが、メンバーの残忍さ・野蛮さを知り、リーダーのジョーが1人の男を報復のために追跡していると聞かされる。
終着駅 (A)[]
リック・カール・ミショーンは置き去りにされた車を見つけてその側で火を焚いていたが、背後から忍び寄っていたジョー達に突然銃を突きつけられる。 ジョー達はリックが仲間を殺した男だと確信すると死をもって償わせると言い、ダリルはリック達に危害を加えないようジョーを説得しようとするが失敗に終わる。 クレイマーズの一員がカールをレイプしようとするとリックは獰猛にジョーの首の肉を噛みちぎり失血死させ、その後恐怖で固まるダンを執拗に刺して殺した。
4人は終着駅へ向かったが、念のため森の中に武器を入れたバッグを隠し、終着駅へ忍び込んだ。 中に入るとリック達はリーダーのギャレス他数人と出会い、身体検査の後アレックスに構内を案内され食事を勧められたが、その間にリックはグレンの懐中時計やダリルのポンチョなど、終着駅のメンバーが仲間達の持ち物を多数身につけていることに気づく。 アレックスを人質に取り仲間の生死を尋ねたリックだったが、銃撃戦が始まると追い詰められ、4人共貨車に閉じ込められてしまう。
貨車で先に捕らわれたグレンやタラ、マギー達やエイブラハム達と合流したリックは、終着駅のメンバーへの反撃を決意する。
エピソード一覧[]
# | 邦題 | 原題 | 脚本 | 米国初回放送日 | 米国視聴者数 |
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1. | 嵐の前の静けさ | 30 Days Without An Accident | スコット・ギンプル | 2013年10月13日 | 1,611万人 |
2. | 新たな脅威 | Infected | アンジェラ・カン | 2013年10月20日 | 1,394万人 |
3. | 集団感染 | Isolation | ロバート・カークマン | 2013年10月27日 | 1,292万人 |
4. | 傷だらけの絆 | Indifference | マット・ネグレーテ | 2013年11月3日 | 1,331万人 |
5. | 遠のく希望 | Internment | チャニング・パウエル | 2013年11月10日 | 1,220万人 |
6. | 葬られた過去 | Live Bait | ニコール・ビーティー | 2013年11月17日 | 1,200万人 |
7. | 甦る過去 | Dead Weight | カーティス・グウィン | 2013年11月24日 | 1,129万人 |
8. | 最期の決戦 | Too Far Gone | セス・ホフマン | 2013年12月1日 | 1,205万人 |
9. | そして、独りに | After | ロバート・カークマン | 2014年2月9日 | 1,576万人 |
10. | 生存者たち | Inmates | マット・ネグレーテ チャニング・パウエル |
2014年2月16日 | 1,333万人 |
11. | 危険なよそ者 | Claimed | ニコール・ビーティー セス・ホフマン |
2014年2月23日 | 1,312万人 |
12. | 本音の杯 | Still | アンジェラ・カン | 2014年3月2日 | 1,260万人 |
13. | 孤独と温もり | Alone | カーティス・グウィン | 2014年3月9日 | 1,265万人 |
14. | 正気な狂気 | The Grove | スコット・ギンプル | 2014年3月16日 | 1,286万人 |
15. | トンネルの彼方へ | Us | ニコール・ビーティー セス・ホフマン |
2014年3月23日 | 1,346万人 |
16. | 終着駅 (A) | A | スコット・ギンプル アンジェラ・カン |
2014年3月30日 | 1,567万人 |